2021/11/09 21:52

本日は毎年恒例のイチゴを植える土台作りを実施!


 

最低限雑草を処理し、マルチ(黒いビニールのシート)をかけていきます。


 

マルチをかけるメリットは…


・日光を遮ることによる雑草の抑制

・日光を反射することによる害虫忌避

保水力の向上と柔らかい土質の維持

・泥などの外的要因からくる病気の予防

・秋、冬の時期の地温の調整


などが挙げられます。


 

ウチは除草剤などを使っていないので、マルチかけをしないと雑草が好き放題増えて困ります。


 

作業は一日では終わりませんでしたが、一通りかけ終わったらクロルピクリンを使って土壌の殺菌を行います。


 

土に菌が残っているとハウスごと全滅があり得るのでここがとても大切。

 


クロルピクリンを使うワケ

クロルピクリンは農薬の一種で、連作障害や土壌害虫、病原菌などを殺菌する効果があります。

 

クロルピクリンを選んだ理由は、


“作物に農薬が残留しない”

という強みがあるからです。

 

この錠剤が包装から出ると、間もなく気化が始まり土壌の殺菌が始まります。

 

半減期は1日~4日。

 

その後徐々に土壌の微生物と光によって分解されていきます。


三井化学アグロ株式会社 クロルピクリンの物性・分解性 より

(自分はハウス栽培なので微生物による分解が主です。)

 

微生物による分解は、クロルピクリン(CCl3NO3)が水素と結びつき、塩素(Cl)が空気中に抜けていきます。

 

その後メタン(CH4)の形をとり、それぞれ酸素(O2)と結合して二酸化炭素(CO2)水(H2O)なります。

 

残っている窒素(N)亜酸化窒素(N2O)になります。

 

亜酸化窒素は別名笑気ガス(手術で使う麻酔ガス)であり、土壌に残らず空気中に放出されます。

 

要するに土壌に残るのは水だけって感じです。

 


【参考】

・クロルピクリン剤の安全使用について

 

・三井化学アグロ株式会社 クロルピクリンの物性・分解性



 

とうわけで今回はここまで!

 

また進捗があったらまとめていきます。